チャオプラヤ−河デルタは、シャム湾の海岸線から内陸に向かって半円を描いて広がっている。これまでブリ−への入り口として叙述してきた景観は、その内でも海岸に近い新デルタのそれに相当する。新デルタは、古デルタに対比される言葉であり、数千年前に堆積を開始し、未だに進行中のデルタである。特徴的景観としては、沿岸部湿地、氾濫原などがあり、総じて低地で、起伏は乏しく、平坦である。チャオプラヤ−河新デルタの標高は海抜1−2.5m以下とされている。
古デルタは、数万年前に堆積を完了して、今は完全に陸地化している。チャオプラヤ−河の場合、古デルタの標高は氾濫原のそれより4−5m高い。古デルタは平坦な低地ではなく、起伏に富んでいる。
下図はチャオプラヤ−河下流域の区分を表したものである。水色の部分が新デルタ。その中でBと表記されているのは、バンコクである。その西上の黄色の部分が旧デルタで、下辺のAはアユタヤ−、上辺のCはチャイナ−トである。紺は河と氾濫原で、緑が扇状地と段丘複合であり、東西には茶色の山岳地帯が続く。 |