インドシナの中央山系に属するテナセリウム山脈は タイ北部の山岳部(最高峰ド−イ・インタ ノン 2565m)から ビルマとの国境をなす西北部山岳地帯に続き マレ−半島を恐竜の背骨の
ような姿で下りて マレ−半島の中程でアンダマン海に落ち込んでいる。
北部タイには平均高度1000mの山々が密集している。その山々から流れ出したピン、ワン、 ヨム、ナ−ンの四つの河は山岳地帯を南下しながら次々に合流し やがて1本のチャオプラヤ−河と
なって 大小の支流とともに中部平野を潤し シャム湾に注いでいる。
シャム湾の大きな河の河口地帯は河の押し出した土砂によって浅い泥海となり マングロ−ブが 生い茂り 魚類の棲息地となっている。。
チャオプラヤ−河の水源である北部タイ山岳地帯の分水嶺を越えれば 国際河川メコンが東南に 向かって流れている。右岸がタイ、左岸がラオスであるのはコク河平野だけで 北部東端の山岳地帯
に近づくとともにメコン両岸はラオス領となって山の間に消える。
メコンが再びタイ領内に顔を見せるのは タイ東北部の西端のロ−イ県である。メコンは左岸に ラオスの山々を見ながら 右岸にタイを抱えて 東南におよそ770k流れて ラオス領に入る。
南のサンカンペ−ン山脈、ドンラック山脈、南北のドン・パヤ−山脈、ペチャブ−ン山脈によっ て支えられた東北高原(コ−ラ−ト高原)は海抜300から500mの高度を保ち 西端から逆L
字型に東南へ向かって流れるメコン河に傾斜している。サンカンペ−ン山脈及びド−ンラク山脈の 北斜面の流れを集めたム−ン河は東北タイ南部を潤し 北から南下するチ−河と合流し 東北高原の
東南端でメコン河に注いでいる。
東北高原の下に広がる東部海岸地帯は中部タイの一部だが 雨が多く気候的にはチャオプラヤ−河 流域とは少し違った条件を備えている。
テナセリウム山脈を背骨とする南タイはアンダマン海とシャム湾の間を細長い帯のような形で 伸び マレ−半島の中ほどまで続いている。アンダマン海に面した西海岸はリアス式海岸で平野に
乏しいが シャム湾に面した東海岸は比較的大きな河と平野に恵まれている。
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